2022-08-18 経済

蔡総統、地域安定向け「安全保障対話を」自民党機関誌インタビュー/台湾

© 蔡総統、地域安定向け「安全保障対話を」自民党機関誌インタビュー=写真は総統府提供

注目ポイント

蔡英文総統が自民党機関誌「りぶる」のインタビューを受け、ロシアによるウクライナ侵攻に言及し、台湾海峡情勢への影響がある。民主主義陣営が団結し、台湾とインド太平洋地域の平和を確保する重要性を国際社会に呼び掛けた。また、台湾が半導体のサプライチェーンにおいて重要な役割を担っているため、台湾海峡の平和は世界のハイテク製品の安定した供給にもつながる。

(台北中央社)総統府は16日、蔡英文(さいえいぶん)総統が自民党の機関誌「りぶる」のインタビューに応じたと明らかにした。蔡総統は台湾海峡の緊張が高まっていることに触れ、台湾とインド太平洋地域の平和と安定の確保の重要性を国際社会に呼び掛けた上で、安全保障対話を望む姿勢を示した。

総統府によると、インタビューは今月1日にオンラインで行われ、河野太郎氏がインタビュアーを務めた。

蔡総統は、ロシアによるウクライナ侵攻に言及し、台湾海峡情勢への影響もあると指摘。危機の助長か、リスク緩和かは民主主義陣営が団結し、権威主義の拡張と脅威に対抗できるかにかかっているとの見方を示した。

また、台湾が半導体のサプライチェーン(供給網)において重要な役割を担っていることにも触れ、台湾海峡の平和と安定は世界のハイテク製品の安定した供給につながると語った。

新型コロナウイルスの影響で日本の観光客の受け入れは再開できていないとしつつ、日本の人々に早く台湾に来てもらいたいとの考えを示し、河野氏の訪台も歓迎すると呼び掛けた。

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