2022-08-23 ライフ

“ミニミニ撮影隊”が商店街を巡る! 横浜元町の小学生が映画を制作

注目ポイント

小学生たちがプロの映画監督の指導のもと制作した映画「元町物語 byアメリカ山キッズ映画制作チーム」が8月末にYouTubeで公開される。横浜元町の学童保育施設が「情育」の一環として実施した映画作りの舞台裏を取材した。

映画文化に触れ、豊かな心や感情を育むために

和菓子屋の香炉庵で撮影する小学生の撮影隊

「どら焼きはどうやってつくっているんですか?」――和菓子屋の店員の隣で、小学生リポーターが質問を投げかける。8月初旬、横浜市の元町ショッピングストリートで行われた映画の撮影風景だ。

小学生たちが映画制作を体験する「元町物語 byアメリカ山キッズ映画制作チーム」は、みなとみらい線の元町・中華街駅に直結した学童保育施設、アメリカ山ガーデンアカデミーの主催で実施された。コロナ禍によって内にこもる時間が増え、感情を抑えがちな子どもたちに、商店街で働く人々を取材・撮影し、映画にまとめるというクリエイティブな体験をしてもらうことで、豊かな心や感情を育むとともに、大人たちと交流し、街の歴史や地域を支える商店街の役割を理解するきっかけになることを目指した取り組みだ。

同アカデミーの松村勲理事長によると、施設では日常と異なる世界を子どもたちが体験し、子ども自身が本来持っている能力を開花させる「はぐくみプロジェクト」を定期的に展開しているという。

「食育」「服育」「情育」「心体育」という四つのテーマで企画・実施され、今回の映画制作は情育の一環。SDGsで掲げられている17の目標のうち、4番目の「質の高い教育をみんなに」、8番目の「働きがいも経済成長も」、11番目の「住み続けられるまちづくりを」にもつながる取り組みだと話す。

 

好きなものを追い求めていけば将来につながる

ビデオカメラの操作を教えるリリー・リナエ監督

2日間の撮影で、アカデミーの子どもたち総勢60名が5〜6人で一つの撮影隊を組み、元町ショッピングストリートで営業する飲食店や洋品店など11店舗を手分けして取材した。撮影を指導したのは、ドキュメンタリー映画「太陽と踊らせて」などを手がけた映画監督のリリー・リナエさん。ワークショップの指導は初めてだったが、依頼を受けた際、監督自身の初めての撮影体験を思い出したという。

「小学2、3年生の時に『好きに撮ってこい』とビデオカメラを渡されて、私は草むらの中をカメラごと突っ込んでいったんです。すると、ジャングルの中を動物が歩いているような画になって。工夫次第でこんな映像が撮れるんだという楽しかった経験が、大人になって映像の道に進んだことに強く結びついていると思います。だから今回も、映画に限らず好きなものを見つけて追い求めていけば、将来につながるというヒントにしてもらいたい。もちろん、一人でもフィルムメーカーが生まれてくれればうれしいですね」と期待を語る。

霧笛楼での撮影。撮影、照明、インタビュー、カンペを使った進行管理もすべて子どもたちが行った

撮影初日、1軒目の取材先はフレンチレストランの霧笛楼。子どもたちは店内に入ると早速スープの下ごしらえの様子を撮影し、リポーター役の小学生が店の歴史やおすすめの料理、仕事のやりがいをインタビューした。

自分の顔より大きな業務用ビデオカメラや照明の操作も難なくこなし、リナエ監督が「ほかに質問がある人は?」と尋ねると代わる代わる質問が飛ぶ。その積極性は、監督や撮影を見守っていたアカデミーの先生も驚くほどだ。

霧笛楼でのインタビューの様子。今回、映画のプロデューサーを務めた赤津浩子さんは「撮影で伺った店舗は『歴史と元町発祥』をテーマに子どもたちが選んだもの。どの店舗も親身に協力してくれた」と振り返る

初日の撮影が終わり、監督に手応えを聞くと「各撮影隊の映像と私が回していたカメラの映像をミックスして、面白い映画にできる。今日撮影してみて、これからどう編集していけばいいのか頭の中で固まりました」と笑顔で自信をのぞかせた。

“子どもたちが作る、子どもたちの映画”は完成間近。8月24日、27日に子どもや保護者、関係者向けの一般上映会を行った後、YouTubeでの公開を予定している。


映画「元町物語」byアメリカ山キッズ映画制成の上映会情報:

・2022年8月24日(水曜日)①17:00

・2022年8月27日(土曜日)①13:00 ②15:00

上映時間は1時間30分程度と予定。

上映場所:アメリカ山ガーデンアカデミー内(横浜市中区元町1-11-3 アメリカ山公園3F)

(入場無料)

TOKUIKU ChannelのYouTubeチャンネルで公開予定

インスタ検索:#アメリカ山徳育こども園

Facebook:

 

あわせて読みたい