2022-08-11 観光

豚骨◯◯に台湾野菜の◯◯も! 台湾に日本の飲食チェーン店が多いのはなぜ?

© Photo Credit: Shutterstock / 達志影像

注目ポイント

なぜ台湾には多くの日系飲食チェーン店が進出しているのか? 台湾企画プランナー兼デザイナーのkeiko在台灣さんが考えます。現地に行ったら味わってみたい台湾限定オリジナルメニューも紹介!

大家好! keiko在台灣です。台湾に行くと、時々目にする日系飲食チェーン店の看板。日本からの旅行者は、実際にそのお店を利用することは少ないかもしれません。

台湾に進出しているお店、一例を挙げてみると、くら寿司、一蘭、すき家、大戸屋、やよい軒、コメダ珈琲などなど。私自身も日本でお馴染みのチェーン店を、台湾の百貨店のフードコートや商業ビルで良く見かけていました。

台湾にはなぜこんなに日系飲食店チェーン店が多いのでしょうか? 私の考えを記してみたいと思います。

 

訪日経験の多さや日本のエンタメが影響?

まず、台湾にはかなり多くの日本旅行経験者がいます。2019年には約489万人の台湾人が訪日していますし、日本在住経験者もたくさん。台湾で暮らす日本人も2021年10月時点で約2万5000人いるため、日本食への需要が高いのです。日本で、台湾好きな日本人や台湾人の方が台湾料理屋さんに行ったりするのと似ていますよね。

また、台湾では日本のエンタメを豊富に観ることができます。日本のドラマは日本で放送された次の日には字幕がついて台湾で放送されるなど、スピーディに伝わります。そうしたドラマの中に出てくる食事シーンに興味を持って、「日本の日常の食事を楽しんでみたい!」と思う方も多くいると思います。

さらに台湾では、日本で私たちが「中華、イタリアン、ラーメン、カレー……」など、さまざまなジャンルの中からお店を選ぶように、「日本食」が選択肢の一つに含まれている印象です。ちなみに台湾のやよい軒は日本よりも高級な雰囲気の店舗も多いと台湾の友人から聞いたことがあります。いつもより少しリッチな食事をしたい時や、みんなでお出かけする時に食べるご飯、という印象もあるのかもしれません。

 
豚骨スープのうどんに台湾野菜のパスタも

台湾ではローカライズせず、日本と同じスタイルや味で展開している日系飲食チェーン店が多い印象ですが、やはり台湾限定のメニューも用意されています。私が食べたことがあるものも含めながら紹介します。

2022年8月時点の公式サイトには、台湾の店舗が46店舗掲載されている丸亀製麺。メニューを見てみると、「豬肉烏龍麵(豚骨うどん)」「番茄雞肉烏龍麵(トマトチキンうどん)」「泰式豬肉烏龍麵(タイ風スパイシーポークうどん)」など日本では見かけないものを発見!

私が食べたことがあるのは、豚骨うどん。その名の通り、豚骨スープにうどんが入っているのです! 初めてメニューを発見した時は驚きましたが、豚骨スープとうどんの組み合わせは相性がとても良く、楽しみながら美味しく食べることができました。逆に、日本にはある「カレーうどん」はメニューにはないようです。

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