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台北市は今年12月から使い捨てプラスチックカップの提供を市内のドリンク店で禁止とする。脱プラへの取り組みのため、先月からもチェーン店で飲み物を購入する際、容器の持参で少なくとも5台湾元(約23円)値引きされるようになった。
(台北中央社)台北市は今年12月1日から使い捨てプラスチックカップの提供を市内のドリンク店で禁止とする。6日に発表した。台湾の全自治体で初の取り組みとなる。同市政府環境保護局によれば、多くの業者が協力に意欲的だという。
同局によると、市内全2206店で禁止とする。年間で7600万個以上のプラスチックカップを削減でき、使用するプラスチックは912トン減ると見込む。
市は措置の発表に先立ち、5月に業者を集めて意見を交わす場を設けた。参加した業者の多くは協力的な姿勢を見せたという。業者は今後、代替素材の検討を進め、容器の持参を消費者に促す。繰り返し使用できるカップのレンタルの仕組みも整備するという。
行政院(内閣)環境保護署の王嶽斌氏は、台北市以外の自治体は業者との意思疎通がまだ必要だとし、今後は台北市に経験を共有してもらうことを視野に入れ、取り組みを広めていく姿勢を示した。
脱プラへの取り組みが進む台湾。先月からは、チェーン店で飲み物を購入する際、容器の持参で少なくとも5台湾元(約23円)値引きされるようになった。
(呉欣紜、陳怡璇/編集:楊千慧)