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ペロシ米下院議長の訪台に反発し、台湾への軍事的圧力を強めている中国。戦闘機12機が中間線を越えた。

(台北中央社)国防部(国防省)は7日、中国軍の活動について、軍用機延べ66機が同日5時までに台湾周辺で訓練を行ったと明らかにした。うち12機が台湾海峡の「中間線」を越え、10機が中間線の延長線上にある南西空域に入った。軍艦14隻も台湾周辺の海域で活動し、海空の統合訓練を実施したという。
ペロシ米下院議長の訪台に反発し、台湾への軍事的圧力を強めている中国。戦闘機「スホイ30」延べ8機と、「殲11」延べ4機が中間線を越えた。
同部は、偵察システムで敵の状況を正確に把握したとし、警告を発した他、哨戒していた部隊の派遣や海軍の艦艇、ミサイルの配備などで適切に対処したと説明した。
離島・金門では同日、無人機1機が確認された。
中国メディアは中国軍の艦艇が東部・花蓮県沿岸の発電所からわずか約12キロまで近づいたと報じたが、同部は偽情報だとし、4日から7日までの軍事演習期間中、中国軍が台湾の領海に入ることはなかったと否定した。
(黄雅詩/編集:楊千慧)