2022-08-07 政治・国際

外交部、中国に反論 ペロシ氏の台湾訪問巡り「事実をねじ曲げている」

注目ポイント

台湾外交部(外務省)は国際社会に対し、中国の台湾に対する軍事的脅威を非難し、自由と民主主義の価値、ルールに基づく国際秩序、インド太平洋地域の自由と開放を守るために協力するよう世界の人々に呼びかけている。

(台北中央社)外交部(外務省)は6日、中国が「中国の主権を侵犯し、台湾海峡の平和と安定を破壊した」として米国のペロシ下院議長の訪台を批判していることについて、事実をねじ曲げ、危険な軍事演習の口実にしていると反論した。

同部は、「米国の国会議員の訪台は長年行われている」とし、今年だけでも現在までにペロシ氏を含め14人が訪台したと説明。下院議長の訪台についても前例があり、台湾の政府が他国の政府高官や国会議員をもてなすことは民主主義国家の常態であると主張した。

また中国が一方的に危機をあおることは重大な挑発だと強調。「台湾人民には全世界と交友を深める権利があり、中国には世界各国が台湾と友人関係になることに干渉する権利はない」とした。

中国が台湾周辺の海域にミサイルを発射し、航空機や船舶が台湾海峡の中間線を越え、台湾の防空識別圏(ADIZ)に進入を繰り返していることについては、「中国政府こそ、台湾海峡の現状を変え、台湾海峡の平和を破壊する根源だ」と指摘した。

同部は国際社会に対し、共に中国の非理性的な軍事的挑発を非難し、権威主義の拡張と侵略を阻止した上で、ルールに基づく国際秩序を守り、自由で開かれたインド太平洋地域を守るよう呼び掛けた。

 

 

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