2022-08-10 観光

台湾の「日式」とは?台湾日本料理店あるある

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注目ポイント

台湾と日本の食文化が融合し、独自に進化した日式料理。台湾のさまざまな飲食店で出会える料理の“あるある”を、台湾・桃園で日本語教師として暮らすMUUさんが紹介。ラーメンや味噌汁も台湾の人々にかかるとひと味違う味わいに?

台湾人は日本料理が大好き! 台湾には日本の飲食店が多く進出していたり、「日式」と記載されたメニューも、ものすごくたくさんあるんです。

「日式」とは「日本スタイル」、あるいは「日本風」というニュアンスがあります。あくまで台湾人の視点からみて、そこに何らかの意味で日本的な要素を含んでいれば「日式○○」と称されているようです。ですので「日式」と記載されたメニューは、台湾人から見た日本っぽい料理ということになります。今回は、日本人の私が台湾での食生活を通じて発見した、カスタマイズされた日本食の文化をご紹介します。
 

日式拉麺のスープは味がない?コクがない?熱くない?

日本のラーメンは台湾でも大人気! 「日式拉麺」という看板をよく目にするんですが、日本のラーメンに親しんできた私からすると、薄味でコクが物足りず、スープも熱々ではないため、何だか物足りなさを感じるんです。

台湾人は日本のラーメンを “しょっぱい” 、“濃厚すぎる” と感じるので、日式拉麺は台湾人の味覚に合うように改良されてこの味付けになっているようです。また、トッピングにはエリンギやヤングコーンなど日本のラーメンではあまり見たことのない驚きの具材が乗せられていることも!

さらに、日本のラーメン屋さんには餃子やチャーハンがサブメニューにあるところが多いですが、台湾では日本から進出しているラーメン屋さん以外で餃子/チャーハン+ラーメンのセットを提供しているお店を見たことがありません。逆に台湾では餃子専門店やチャーハン専門店がいたるところにあるのでお気に入りの餃子/チャーハン専門店を見つけるのはとても楽しいです。

 

台湾の味噌汁は甘くて出汁が効いてない?

台湾の味噌汁は日本の味噌汁を3倍くらいにお湯で薄めて、砂糖を加え少し甘みを出したような味。そして、出汁を取ったかつお節がそのまま具材として生かされている光景もよく見かけます。

台湾では味噌汁と言えば、ほぼ100%の確率で白味噌(または合わせ味噌)。ちなみに赤味噌は一般的なスーパーでは手に入れられないため、日本の食料品専門スーパーで輸入品が日本の4~5倍くらいの値段で売られています。

そして甘い味噌汁の他にも意外な甘いものが、コンビニで売っているお茶。レストランで無料で提供されるお茶もしかりで、台湾の方は甘党なのかなと思っていたんですが、思いのほか台湾で食べる甘味(スイーツ)は日本のものに比べると甘さ控えめが多いんです。

マヨネーズも台湾は甘いものが多いのですが、なぜ台湾の味噌汁やお茶、マヨネーズは甘いものが主流なのか。なかなか明快な答えが見つけられない台湾七不思議の一つです。
 

日本以上に「日本!」で違和感があるけれど

他にも台湾日式料理あるあるとして……

・シャリに酢が使われていないお寿司

・ごはんにふりかけがまぜられている海鮮丼

・ごはんが入ってない手巻寿司(千切りキャベツと具を入れて巻いたもの)

・ごまドレッシングがかかっている冷ややっこ(ごま豆腐と称されている)

・オルゴールバージョンのジブリ曲の店内BGM


「台湾人による、日本をイメージした日式料理」。日本以上に「日本! 日本!」していて、かえって違和感があったりもしますが、考えてみれば、台湾には存在しない台湾ラーメンや台湾まぜそばを作っている日本人もしかり……。台湾人からすると「それはいったい何?」と大きなクエスチョンを感じているのでしょうね。

しかし、こうした食文化を体験すると、様々な文化が融合し合って、独自の文化を創造してきた歴史的背景を感じますね。日本でもタピオカミルクティーや台湾カステラがブームとなって、新たな食文化として定着してきたように、これからもお互いの文化を尊重しながら、食という観点からもより一層の友好関係を築いていけたらいいですね。

 

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