2022-07-08 政治・国際

安倍元首相の銃撃事件を受け、蔡総統ら台湾要人がコメント(随時更新)

© Photo Credit: Reuters /達志影像

注目ポイント

7月8日午前11時半ごろ、奈良市内の路上で街頭演説をしていた自民党の安倍晋三元首相が背後から銃撃され、その後死亡が確認された事件は、台湾にも大きな衝撃を与えた。政府をはじめとするコメントをまとめる。


「台湾国民も深い悲しみの中にいる」

安倍元首相の死去を受け、蔡英文総統は「安倍晋三元首相のご逝去の報に接し、言葉にならないほどのショックを受けています。台湾国民も深い悲しみの中にいます。」と日本語でツイート。

「安倍先生は生前、台湾に実に多くのご支援とご配慮をくださいました。私たちはこのことを決して忘れません。先生は天国でもきっと、インド太平洋地域の民主主義を見守ってくださると信じています。」と冥福を祈った。

蔡氏は事件の一報から間もなく、「日本のみなさんと同じようにショックを受けた。台湾も日本も民主的な法治国家であり、政府を代表してこの暴力的で不法な行為を強く非難する」とFacebookに投稿。「個人としても台湾にとっても安倍元総理は親友であり、日台関係の進展に努力を惜しまない方。一刻も早く危険な状態から解放され、安心できる情報を確認できることを祈っている」とコメントしていた。

 

「安倍元首相は日台友好のために尽力してきた」

蘇貞昌行政院長(首相)は事件後、「安倍元首相は台湾の良き友人であり、常に台湾の声に耳を傾け、日台友好のために尽力してきた」と振り返り、「無事に危険な状況を乗り切れることを祈っている」とFacebookに投稿した。

 

 

「親族の死と同じくらい悲しい」

駐日大使に相当する台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表は、安倍氏死去の報を受けて、同氏が常に台湾に友好的だったと振り返り、「親族の死と同じくらい悲しいもの」と冥福を祈った。謝代表は事件の報道直後、NHKのTV報道を引用する形でFacebookに投稿し、「今後も状況の進展に注視し続ける」とコメントしていた。

 
「選挙ポスターを見て自分を奮い立たせている」

高雄市の陳其邁市長は2011年、蔡英文氏との訪日時に「日台関係への深い愛情と絆を感じた」として、安倍氏の選挙ポスターを事務所に飾り、自身を奮い立たせていたとFacebookでコメントし、無事を願っていた。 

 

「『台湾有事は日本有事』という思いを忘れない」

「『台湾有事は日本有事』という台湾への思いを、台湾人は一刻も忘れることはありません」と日本語でツイートしていた台南市の黃偉哲市長は、安倍氏が2018年2月6日に発生した蓮地震による犠牲者の死を悼み、被災者に対するお見舞いのメッセージを発表した際の写真を引用。「台湾の永遠の友よ、どうか安らかにお眠りください」と日本語・中国語の双方でツイートした。

 

「民主主義を守り続け、決して放棄しない」

8日昼に「ご無事を祈っています」と日本語でツイートした賴清德副総統。同日夜、安倍氏死去を受けて「安倍元首相のご意思を引き継ぎ、私たちは民主主義という共通の理念を守り続け、決して放棄しないことをここに固く誓います」と再び日本語でコメントを発表した。

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