2022-07-01 観光

海に抱かれて育った島たちは、全く異なる表情で旅人を癒してくれる… 小さな島の極上宿泊ガイド

© 時苑|Dwell.in.Quemoy

注目ポイント

墾丁街のように賑やかな小琉球から、ミステリアスな雰囲気が漂う馬祖まで、ここでは日常の疲れを癒し、やさしい朝の光を浴び、満点の星々がきらめく夜空をながめる体験ができる宿を紹介する。

 梅の花を買い、友人と梅干しを作り、梅酒の箱やボトルを作ったのが、つい先日のことのよう。 パッと振り向いて窓の外を見るとパラパラと雨が降っていた。梅雨明けも秒読み、もう夏はすぐそこなのだ。

以前の夏であれば、数日仕事を休んで南国の隣国へ休暇に飛んだ人も多いだろう。何もせずに冷たい海に浸かり、海岸でビールを飲む。それだけでストレスや退屈が解消された。 この新型コロナウイルスの流行中に数日間ビーチで過ごしたくなったら、台湾に点在する小さな島々に目を向けてみてはどうだろうか。


プーケットやバリなどの観光地とは違い、白い砂浜がどこまでも続き、大きなリゾートホテルが立ち並んでいるわけではないが、台湾の離島は海に抱かれながら、気候や環境、歴史によって全く異なる表情を持っている。そこで、ひと味違った小さな島々の魅力をのぞいていただこう。



#01:時苑 Dwell In Quemoy|金門

© 時苑|Dwell.in.Quemoy

夏の島々の旅というと、金門は多くの人にとって最初の選択肢ではないかもしれない。だが、かつて大きな軍隊に守られていたこの島は、海水浴場ではない。それでも意外にリラックスした時間を過ごすのに適しているのだ。

長い間の軍事管制により、地下壕やトンネル、軍事施設だけでなく、ここで軍と共に生活していた人々の痕跡も数多く残されている。 廃墟となった軍事劇場や窓の格子から差し込む斜光など、閩南の旧家やソルガム畑が点在する観光地よりも、時間の狭間に残された意外な光景に出会える可能性がある。

© 時苑|Dwell.in.Quemoy

欧厝ビーチに近い「時苑Dwell In Quemoy」は、この生活感に溢れた集落の中にある。 時間の痕跡が残る中庭に足を踏み入れると、細部にまでこだわったオーナーの心遣いに目を奪われることだろう。 午前中は中庭で太陽の光を浴びながら朝食をとり、午後は半屋外の前室で風に吹かれながらうたた寝、そして暗くなるにつれ、一つひとつがライトアップされ、古い家具や空間が別の時間へと誘ってくれる。

〈住所:金門県金城鎮大洛66/73号〉


#02位:緩島旅宿 Slow Island Hostel|緑島

© 綠島緩島旅宿。Slow island

青空の下に広がる白い砂浜の湾、海底洞窟、地形によって作られた天然の潜水台、ビールや食べ物が無数にある活気ある通り、緑島は友人たちと過ごす夏の休暇に最適な場所だ。

一番大きなコンビニと地元の有名なバーの向かいに位置するSlow Island Hostelは、豪勢なたたずまいではないが、カウンター、客室、レストランを過ぎると、後ろに隠れて、ハンモック、ラウンジャー、そして小さなプールまであるプライベートな芝生の空間があり、のんびりくつろぐことができる。

© 綠島緩島旅宿。Slow island

バックパッカールームがメインで、裏庭には専用バスルーム付きの部屋もある。 大人数のグループや、より機能的な宿泊施設が必要な場合は、新しい「山と海」シリーズの客室もおすすめだ。 〈住所:台東縣綠島鄉南寮九鄰110之1號〉


#03:墨泥家 MENI|蘭嶼

© @keefu_space提供

緑島の南に位置する蘭嶼。透明度が高く視界が良好なことから、多くのダイバーが好む場所だ。その美しさから「ガラスの海」と呼ばれ、青い海の景色と地元住民が守る手つかずの風景は、ここを訪れた旅行者の多くが、帰り際に冗談で「蘭州病にかかる」と言うほど美しい。

有名な八代湾の近くに位置する墨泥家 MENI。名前は、タオ語の「MENI」に由来し、「強い、頑丈な」という意味だそう。

その名の通り、豪華な内装ではないが、ダブルルームの読書スペースから、4人部屋の270度海が見えるバルコニーまで、オーナーの心がこもった部屋は、旅人にとって強くたくましいバックとなり、将来また両手を広げて帰ってこようと思えるような、そんな場所だ。

〈住所:台東縣蘭嶼鄉87號〉


#04:此時此日 THE MOMENT house|澎湖

© 此時此日 THE MOMENT house

澎湖花火大会は毎年4月から6月まで開催され、海上に咲く花火を見るために、多くの旅行者が数か月前から宿泊を手配し、初夏の澎湖の陽気な雰囲気を楽しんでいる。

しかし、初夏の宿泊となると窓の外に大きな青い海が見え、雪のように白い爽やかな空間がイメージできる。であれば、馬公の「THE MOMENT house」は非常におすすめのホテルといえる。

© 此時此日 THE MOMENT house

白を基調とした清潔感のある空間には、派手な装飾はなく家具や照明もオーナーのセンスでセレクトされているのが一目瞭然だ。 時間帯によって、大きな窓から差し込む陽光が、壁にさまざまな光と影のパターンを作り出す。それはまるで、この時間、この日がはかないものであり、今がどんなに良くても悪くても、どの方向に向かっていても、我々が把握し経験できるのは、今この瞬間だけだということを旅人に思い起こさせるかのようだ。

〈住所:澎湖縣馬公市西衛里750號〉


 

#05:日光春和 DAYSPRING|馬祖

© DAYSPRING.日光春和

馬祖といえば、今でも戦争遺跡を訪ねたり、名所の写真を撮ったりしている人が多いだろうし、4つの村と5つの島という地理的な分布から、旅行しにくい状況になっている。 実際、台湾の北西に浮かぶこの離島群は、自然環境だけでなく、台湾そのものとは異なる建築の景観も残されており、まるで外国にいるかのような錯覚に陥るだろう。

© DAYSPRING.日光春和

南竿島にある「日光春和DAYSPRING」は福澳港から車で約7分。市内からそれほど離れていないものの、周辺は人が少なく、静かな場所となっている。 以前は「日光海岸」と呼ばれ、馬祖で最も古い民宿の一つだったが、最近になって改装され、モダンなアートギャラリーホテルに生まれ変わった。 

〈住所:連江縣南竿鄉1-1號〉


 

#06:花矸571民宿|小琉球

© 花矸571民宿 HuaGan 571 B&B

もし休暇が少なく、数日かけて島から島へ移動する余裕がない場合は、東港から船で30分弱の小琉球が最適だ。 小琉球は他の大きな島ほど見どころが多くはないが、自転車で30分も走れば島を一周でき、穏やかな海岸線はマリンスポーツに最適だ。

島内の「花矸571民宿」は、コンテナ構造を意識して設計されており、宿泊客はプライベートハウスのようにプライバシーを確保しながら、外の広々としたウッドデッキでゆったりとランチタイムやビールを楽しむことができる。 また、一部の部屋には小さなバルコニーがあり、朝起きて窓から外を眺めると、まるで個人の別荘に住んでいるような気分が味わうことができる。

 〈住所:屏東縣琉球鄉復興路80號〉

 


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