2022-07-02 ライフ

「刺青(タトゥー)はファッション!?」…台湾人と日本人の価値意識

注目ポイント

近年では日本でもファッションとして定着しつつある刺青(タトゥー)。しかし、意識の面では台湾と大きな違いが。今回はその背景となるいくつかのポイントに着目してみた。

日本では反社会的なイメージも根強く残っている刺青(タトゥー)。

しかし最近では、日本でもヘナタトゥーやシールタトゥーなどファッションの一部として取り入れる人も増えており、これまでのネガティブな印象とは反対にタトゥーの魅力も見直されてきているのではないでしょうか?

ただ、このようにファッションとして受け入れられている一方で、タトゥーをしていると温泉や公共施設に入れなかったり、就職に影響してしまうといったことは未だに社会的な通例であり、日本でタトゥーが日常化していくということはあまり想像がつかないのではないでしょうか。

そんなタトゥーに対する偏見などがなかなか抜けない日本人が台湾に行ってびっくりすること。それは、台湾ではタトゥーをしている人がかなり多いということです。

中華民国法務部によると、7歳から20歳未満の場合、法定代理人の許可を得ればタトゥーを入れることが可能となっています。

※日本では、「青少年保護条例」で18歳以下、自治体によっては20歳未満へのタトゥーは認められていません。

この規定のおかげか、台湾ではサラリーマンはもちろん、警察官でさえもあまり過激なものでなければタトゥーをしていても問題ないと言われ、基本的には温泉やサウナにも問題なく入れるようです。芸能人や政治家でタトゥーを入れている人もいるため、タトゥーに対する偏見は日本と比べて圧倒的に少ないと言えるのではないでしょうか。

Photo Credit: Shutterstock / 達志影像

また、台湾ではタトゥーの施術は医療行為とはみなされていないため、医療免許を所持していなくても施術は可能。日本では施術は医療行為だとされており、医師免許を持たずに施術した彫り師をめぐって裁判となっているケースもあります。医師免許が必要かの明確な法律はないため判決は出ていないものの寛容度が低いことが分かります。

世界的に見ると台湾がタトゥーに対して特別に寛容的であるというよりも、日本の場合はこれまでの固定概念による影響が大きいようです。中国や韓国、フィリピンでも規制もしくはネガティブイメージがあるようですが、その他の国は基本的に制約はなく台湾同様に過度なものでなければタトゥーは個人の自由であるようです。

※宗教上、イスラム圏の方はタトゥーを入れることは好ましくないと言われてます。

かわいい花柄やオシャレなローマ字模様など、ファッションの一部として各国で取り入れられ始めているタトゥー。「日本トレンドリサーチ」の意識調査によると、20代以下の約60%の人がタトゥーに対する規制を緩和していくべきと回答しています。さらにワンポイント使いや見えづらい位置に入れる人も増えてきているため、反社会的なイメージは日本でも徐々に払拭されていくのではないでしょうか。

ただ、ヨーロッパ連合(EU)では、2022年1月、タトゥーに使用されている染料に癌や肌の炎症を引き起こす多くの有害物質が含まれているとして、数千種類もの染料素材の使用を禁止する条例も公布されています。ですので、「これからタトゥーをしてみたい!」という方は、世間からのイメージだけでなく、健康面のことも考慮したり、数週間で自然に消えるヘナタトゥーなどでTPOに応じた楽しみ方を工夫することも必要かもしれませんね。


 

【参考】

・「日本トレンドリサーチ」の該当記事(https://trend-research.jp/7933/

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