2022-06-28 ライフ

美食大国の台湾は飲酒率が低い?!

注目ポイント

世界的に飲酒率が低いとされる台湾。働き方や環境的な要因から、日常生活でお酒の登場シーンは少なかったものの、最近は変化も見られるようです。

伝統的な料理からB級グルメまで美味しいものにあふれ、美食大国とも言われる台湾。台湾ビールや高級ウィスキーのKAVALANなど台湾生まれの有名なお酒もあり、日頃から料理とともにお酒は存分に嗜まれていると予想される方も多いでしょう。

しかし、台湾人の飲酒事情は予想とは異なり、世界で見ても飲酒率は低いようです。

1:台湾のお酒事情

台湾では、18歳から飲酒が可能です。

台湾の飲酒率は、意外にも世界の中ではかなり低い部類に入り、約11%(注1)とのこと。世界最高の飲酒率であるフィンランドでは約68%で、その6分の1程度しかありません。日本の飲酒率や世界の平均飲酒率が約40%であることを考えると、台湾の日常生活ではお酒の登場シーンがかなり少ないことが分かるのではないでしょうか。

日本では、上司や同僚との付き合いとしての飲み会、いわゆる「飲みニケーション」が文化にもなっており、プライベートでも自宅でご褒美としてお酒を楽しむ方は多いと思います。

しかし、台湾ではお正月や誕生日、結婚式などのお祝いごとの時にお酒が登場する程度で、日本のように普段から飲むことは少ないようです。学生も頻繁に飲み会をすることはなく、夜更かしをして遊ぶ時もジュースなどで十分であるとのこと。社会人でも、「飲みニケーション」といったような社内の人と積極的にお酒を飲みにいく文化はないようです。飲むとしても家でのんびり少量を飲むようですね。

 

2:なぜ飲酒率が低いのか

それでは、なぜ台湾では飲酒率が低いのでしょうか?

その健康志向の高さやお茶文化が根付いていることなども理由として上げられますが、その他にもいくつか考えられる理由があります。

①アルコール不耐性

その理由の一つには、台湾人の「アルコール不耐性率の高さ」もあるのかもしれません。台湾人は世界で見ても、アルコール不耐性の比率がとても高いとのこと。つまり、アルコールに対する耐性がなく、過剰に反応してしまうのです。そのため、わざわざ仕事や学校終わりに外で飲むということはしないのではないでしょうか。

※台湾人のアルコール耐性についてはこちら参考ください。

②「飲みニケーション」が不要

また、日本の会社は組織としての働きをかなり意識しているため、会社内の人と関係値を深める「飲みニケーション」という文化が根付いています。一方で、台湾は組織というよりも個人の役割をきちんと果たすことに重点を置いており不要な交流は考えなくても良いため、飲みニケーションという文化は生まれてないのかもしれません。


③飲み屋が少ない

台湾では、日本の居酒屋のような飲み食べするお店は日本と比較すると少ないとのこと。食べ飲みのどちらともをするお店ではなく、飲むだけのお店と分けられていることが多いようです。さらに、台湾では特に家族を大切にする習慣もあるので必要ない限りは仕事後に一杯飲むということはせず、家族の元に帰るのでしょう。

 

3:台湾の飲酒率は増えている?!

しかし、そんな台湾の飲酒率は年々上がってきているようです。2020年の中時新聞網の記事によると、ここ数年で台湾のビール市場は300億元から500億元規模に成長しており、これは約700億円もの市場が拡大したことを意味します。特に、女性の飲酒率が上昇し、台湾衛生局の國民健康訪問調査のデータを比較すると、2010年から2020年にかけての10年間で女性の飲酒率は10%近く伸びています。そのため女性をターゲットにした甘いテイストでアルコール度数の低い商品を開発するメーカーも増えてきているんだとか。

もしかするとさらに飲酒率は上がっていき、飲酒率の低い国の一つであった台湾もこれから「飲みニケーション」という文化が根付く時代がくるかもしれませんね。

 

注1:ISSP(国際的な社会調査プログラム)実施『健康と健康管理に関する意識調査』より

※飲酒率は18歳以上の国民を対象に頻度を問わず飲酒をすると回答した人の比率

 

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