2021-12-01 政治・国際

浅野総一郎氏 ゆかりの高雄

注目ポイント

浅野総一郎氏は、日本富山県西部にある氷見市生まれ(1848~1930)、明治・大正時代を代表する実業家で、「日本の近代を創った男」、「日本のセメント王」などと呼ばれている。

文-秋刀魚

© 秋刀魚

戦前の日本統治時代に清水組により建設され高雄市役所の庁舎として使用されました。

 

1945年の終戦後は高雄市政府の庁舎として使われていましたが、1992年に市政府は四維路に移転した為、1998年に高雄市立歴史博物館として生まれ変わりました。日本の帝冠様式を特徴とする歴史的建物だけではなく、様々な展示会や教育活動などを行っています。

 

休日:月

営業時間:9:00~17:00

住所:高雄市塩埕区中正四路272号

© 秋刀魚

1908年に台湾縦貫鉄道が全線開通し、「打狗駅」はここで誕生しました。1941年に現在三民区にある高雄駅が落成した後、この駅は「高雄港」駅に改称され、貨物輸送専用に使用することとなりました。

 

1945年の高雄大空襲で被害を受けたため、1947年に本来の駅舎の南側に再建され2008年に廃止となりました。2010年からこの駅を「旧打狗駅故事館」とし、そのまま保存・展示することになり、鉄道資料に触れながら、貨物輸送の最盛期とされた1960年代から70年代にかけての雰囲気を堪能できる場所となっております。

 

休日:月

営業時間:10:00~18:00

住所:高雄市鼓山区鼓山一路32号

© 秋刀魚

長年の水害を解決するために、浅野総一郎氏の旧浅野セメント台湾工場の部分遺跡内に建設され、公園として整備されております。園内から1917年に建てられたレンガ倉庫、1918年の石灰窯、運河など貴重な遺跡を見ることができます。

 

隣の台湾鉄道「鼓山駅」の前身は1929年浅野セメントの製品を輸送するために建てた「田町驛」があります。高雄ライトレールもここに駅を設け、これからライトレールを通し、浅野セメントの歴史を大衆に持ち込むように期待されています。


 休日:-

営業時間:-

住所:高雄市鼓山区鼓山二路 

© 秋刀魚

浅野総一郎が埋め立てた哈瑪星地区は高雄初の新興市街となっており、たくさん商店が軒を連ねました。臨海路は特に銀行が多く、哈瑪星の金融街と呼ばれました。いくつの銀行の中、旧三和銀行の建築は近年修復され、今年、カフェ「新濱・駅前」として改めてオープンしました。当時の金融街華やかな雰囲気を楽みましょう。

 

休日:-

営業時間:月~金 11:00~19:00

土、日 10:00~19:00

住所:高雄市鼓山区臨海三路7号

© 秋刀魚

駁二芸術特区蓬莱倉庫に位置した鉄道館。元は高雄港駁二埠頭側の廃棄倉庫でした。今までの伝統鉄道展示とは異なり、哈瑪星台湾鉄道館はHOゲージ(縮尺1/87)で再現した鉄道風景のジオラマが注目ポイントです。照明や音声を加えて、台湾鉄道100年の歴史が生き生きと列車模型と共に展示されています。「鉄道オタク」にも大人気。さらに屋外のハマ星駁二線機関車(ミニ運転列車)も乗車することができます。

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