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米英が連携して進めるウクライナへの多連装ロケット砲の供与をめぐり、ロシアのプーチン大統領は、「これまで標的としていなかった対象を攻撃する」として、強く反発。5日には再びウクライナ首都キーウ近郊に遠距離ミサイルで攻撃し、西側の動きをけん制した。多連装ロケット砲とはどういう武器なのか。
実際、プーチン氏は5日に「これまで攻撃しなかった対象を攻撃する」とし、対抗姿勢をエスカレート。そのため、米英はATACMSではなく、射程が80キロと短い227ミリロケットのみをウクライナに送るとみられる。
バイデン氏は米紙ニューヨーク・タイムズへの寄稿で、MLRSなどの供与の目的を、ドンバス地方での「ロシアの進軍を阻止するため」と強調。「国境を越える攻撃をウクライナ軍に促したり、可能にはしない」と述べ、ロシアへ過度の刺激をしないよう一定の配慮を示した。
ロイター通信によると、米国と連携してMLRSを供与する英国のウォレス国防相は6日、ロシアの戦術に応じて英国の対ウクライナ支援も変化すると説明。「ウクライナはこの多連装ロケットシステムにより、ロシア軍が無差別的に使用している長距離砲に対し自衛力を高められる」と述べた。
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