2022-06-05 ライフ

使わなくなった服を誰かと交換! 羽田空港で「HANEDA Fashion Swap」開催

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サイズが小さくなったり、好みが変わったりして不要になった衣類を、あなたの家ではどうしている? ゴミとして出して処分してしまうのは一番手っ取り早いかもしれないが、限りある資源を有効に使うというSDGs的な視点で考えると、ケミカルリサイクルしたりアップサイクルしたりすることが望ましい。とはいっても、どこで、どうやってリサイクルすればいいか分からないという人もいるだろう。そのような人におすすめしたいイベントが開催される。

日本空港ビルデング(東京)は、衣料品のリユース・リサイクルをより身近なものにし、社会全体で廃棄物の量を削減しようと、衣料品の回収・交換イベント「HANEDA Fashion Swap」を6月3~7日の5日間にかけて実施する。

2021年に行われた第1回「HANEDA Fashion Swap」の様子。

Fashion Swapとは、参加者が互いに衣料品を持ち寄って物々交換をするというもの。Swap(交換・有料)への参加は任意で、洋服を回収用に持参するだけでも大丈夫。Swapする場合は、交換する枚数によって値段が異なる。(1点は税込み1,000円、3点は同2,000円など。)交換にはチケットの購入が必要だが、当日、会場で買うこともできる。

「なぜ空港で衣類の回収・交換を?」と思った人もいるだろう。旅行前のパッキングで持っていく服を考える時、ついでにクローゼットの整理をしたり、旅行用に新しくワンピースを買ったりしたことがある人も少なくないのでは? また、昨今の断捨離ブームで、一枚購入する時は一枚捨てる、と決めている人もいるだろう。旅行に合わせて、服を購入・廃棄することは意外と多いはず。

イベントでは、日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)のアップサイクル商品も展示される。例えば、航空機の一席に一着装備されている救命胴衣は、1~2年で新しいものと交換する必要があるという。従来は古い救命胴衣は捨てられていたが、救命胴衣をアップサイクルして作られたポーチやサコッシュは人気があり、品切れとなることも。今回のイベントでは、このようにアップサイクルされた商品を実際に見ることができるのもポイントになっている。

救命胴衣を活用した「JALライフベストサコッシュ」(税込み7,700円、現在売り切れ中)。整備士の制服をアップサイクルしたトートバッグ。

イベント終了後、swapされずに余った衣料品は仕分け、リユース可能なものはブックオフコーポレーション(相模原市)へ引き渡される。またリユースが難しいものは、ワークスタジオ(東京)の「PANECO」という繊維リサイクルボードにアップサイクルし、巨大な将棋盤を作成することを検討している。この巨大将棋盤の作成にあたり、イベントを運営する羽田未来総合研究所(同)は、作成費をクラウドファンディングサイト「READY FOR」で募集している。

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