2022-03-04 ライフ

“あの形”の水槽は金魚虐待?フランスの大手ペットディーラーが丸形水槽を販売停止にした理由とは…

© REUTERS/TPG Images

注目ポイント

一般的に、大きな水槽や屋外の池で飼われている金魚は30年生き、25㎝ほどの大きさにまで成長すると言われている。しかし、小さな水槽で飼うとわずか数週間から数か月で死んでしまう。フランスのトップペットディーラー「アグロバイオサーズ・ラボラトワール」のランボーCEOが強調するのは、金魚は群れをなす生物のため「他の魚との共存や動き回るための大きなスペースと、清潔な水源が欠かせない」。魚を飼うには、基本的な設備と知識が必要なのだ。


ラボラトワール社はこのほど、15リットル以下の小型水槽と丸形水槽の販売を停止することを発表した。その理由は、こんな狭いところで金魚を飼うのは動物虐待にあたるからだという。


同社のランボー氏は「丸い小さな水槽で金魚を飼うと寿命が短くなり、死んでしまうことがある」と話す。しかし、現在のフランスには丸形水槽の販売を禁止する法律がないため、販売停止を通じて顧客の購入を防止することが目的だという。また同社は、魚用フィルターや酸素を供給しない小さな水槽で魚を飼うことは動物虐待行為にあたるともコメントしたと、ロイター通信は報じている。


ランボー氏は、子供を喜ばせるために衝動的に金魚を買う人が多いと指摘したうえで「小さな丸い水槽で金魚を飼うことは拷問に等しい。丸い水槽の中で、ぐるぐると泳がせることは金魚を狂わせ、死に至らしめることになる」と続けた。


前述したように金魚は、大きな水槽や池なら30年間生きて25㎝くらいの大きさになるが、小さな水槽では長生きできずに死んでしまう。ランボー氏が言うように、広いスペースと清潔な水が必要といった基本的な設備や知識が欠かせないということだ。


ランボー氏は「丸い水槽が魚にとってどれほど残酷なことかを、全てのお客様に伝える術がない。だから、我々には丸い水槽を買う選択肢を無くさせる義務があると思う」と付け加えている。


「フランスはヨーロッパで最大の赤い鑑賞魚の市場であり、その数は約230万匹もいるにも関わらず、丸い水槽を禁止する法律がまだ出来ていない。一方、ドイツをはじめとするヨーロッパの多くの国では、現在販売が禁止されている」と話すランボー氏。米ニュース専門局CNBCの報道によると、ローマでは早くも2005年には丸い水槽の販売が禁止される法律が出来たという。2004年に犬や猫を捨てた場合には多額の罰金だけでなく、禁固刑も科すことを公布したイタリア中央政府はその後、ローマだけでなく様々な都市で動物保護条例が制定され、その中の一つに「丸い水槽の禁止」もあったのだ。


生物学的に丸い水槽が金魚に有害であることが証明されたわけでないようだが、それでもローマの有力紙イル・メッサジェロは、専門家いわく「丸みを帯びた水槽は、酸素の供給不足に繋がるため魚が失明する原因になりやすい」と伝えている。

 

【参考ニュース】

 

【おすすめ記事】

 

原文作者:曾凡芸
原文責任編集者:翁世航
翻訳者:黄群儒
校閱者:TNLJ編集部