注目ポイント
近年、インターネットの普及や5G通信時代の突入で、スマホなどを利用したモバイル決済が日常化し、オンライン購買市場が大きく成長しつつある。本レポートは、日本人と台湾人の消費者オンライン購買行動についてのアンケート調査結果をまとめたものである。
全項目に渡って、台湾人は日本人よりオンラインで多くのサービスを使用していることが明らかである。特に「インスタントメッセージ」では3割(29%)、「SNS,フォーラム、掲示板、ブログの閲覧」では2割(24%)、資産運用では3割(30%)の格差が生じた。即ち、台湾人は日本人に比べ、通話アプリで頻繁に友人や家族と繋がったり、FacebookやDcardなどのブログでグループ関係を築いたり、株や為替取引などの資産運用でオンラインを利用するのが特徴で、一方日本人は、オンラインでECサイトやモールなどで商品の購入、検索ツールやメールの閲覧、音楽や動画の配信が特徴であると言える。台湾人は生活の様々な面でオンラインツールをフル活用している。特に、オンラインはインスタントメッセージやSNSなどのグループで繋がる関係で活躍している。また、資産運用については、日本と比べ3割(30%)も高いことから、オンラインでの資産運用が浸透していると言える。
調査対象:18歳から60歳までの日本人と台湾人
調査方法:オンライン・トラッキング調査
調査期間:2021 年 1 月 - 6月 ,月1回実施
回答数:1500名
著者:庄司恵子