注目ポイント
今年2月5日に1日当たりの新規陽性者105,590人を記録したが、その後徐々に減少に転じ、本調査を開始した4月1日には5万人を切るまでに至った。デルタ株からオミクロン株(BA.1株)に変異したことで感染が急速に広がったが、さらに伝播性が高いステルスオミクロン株(BA.2株)の流行が心配される。外出自粛、オンライン授業、在宅勤務などの行動制限緩和を通して、巣ごもりをせざるを得ない人がだんだん減っている状況下、ゲーム愛好者の動向について調査した。
- ネット利用者の過半数がゲームをプレイ、主流はスマホやタブレット
今回の調査では、日常的にゲームをしている人の割合は66.9%で、昨年4月の65.7%と比較しても微増でしかない。一方、新規陽性者数は去年4月が4~5千人、今年4月はその10倍近くの4~5万となっているが、感染者数増加はゲームをしている人の割合の変化に、さほど大きな影響は与えていないように思える。また、普段利用しているゲーム機について調査したところ、その持ち運びの便利さや手頃なサイズ感から、去年も今年もスマホ/タブレットの利用者が最も多く、2021年85.3%、2022年79.7%となっている。モバイルゲームをするようになったきっかけは、魅力的なゲームが数多く開発販売されており、6割以上の人がゲームソフトの充実を理由に挙げている。
Nintendo SwitchやPlayStation5など、この2~3年で開発販売されたゲーム機は、その人気が故に転売が横行し、発売直後にはゲーム機が供給不足に陥り、品薄状態がしばらく続いた。また2020年に始まった新型コロナによって巣ごもり需要が高まり、人気機種は供給不足、それに連座して、ゲームソフトまで販売不振となった。しかし、長引くコロナ禍の中で、巣ごもりに必要なものはだいたい買い揃えられ、ゲーム機も今では、欲しい人はちゃんと入手できるまでに普及した結果、パソコン利用者45.5%とほぼ同じ45.8%の人がゲーム機を利用している。
- ゲームのダウンロード状況
ゲームをダウンロードしたことがある人の割合について調査した。今年新たにゲームをダウンロードした経験のある人は56.9%で、去年の調査時の64.9%と比べて8ポイントも減っている。しかし、この結果からは一概にゲーム離れに結び付けることは難しい。なぜならば、平均のダウンロードゲーム数は逆に、去年の3.43から今年は3.83に0.4も増えているからである。


ゲームをダウンロードした後に何回課金するかについて、無料ゲームと有料ゲームに分けて調査した。1年間に課金する回数は2021年に比べて、2022は全ての項目で3~7回減少している。有料無料にかかわらず、課金の理由として最も多かったのは、「アイテムや能力の強化などゲームを有利に進めるため」で、無料ゲーム12.7回、有料ゲーム5.1回であった。しかしこれも去年の16.9回と比べると4回も少なくなっている。また、無料ゲームでは、キャラクターの外観やコスチュームなどに課金する頻度が、去年の18.6回から急落しているとは言え、11.3回もあり、2番目に多かった。これに対し、有料ゲームでは、外観に課金する回数は4.8回となっており、クエストやステージの追加のための課金4.9回に次いで僅差で3番目の頻度になっている。