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ロシアのウクライナ侵攻の戦況が大きく変わりつつある。西側から最新鋭の兵器を含む軍事支援を受けるウクライナ軍の反転攻勢に対して、ロシア軍はウクライナ第2の都市ハリコフから敗走し、侵攻の主目標と位置付ける東部ドンバス地方でも前進できていない。一方、モスクワではプーチン大統領が重病を抱える中、クーデター計画が進行中だとウクライナ軍情報局トップが英メディアに語り、欧米の報道機関が15日、一斉に報じた。
そんな中、ロシアの進軍が停滞していることは「何の驚きでもない」とした上で、「われわれは敵の全てを掌握している。彼らの作戦計画についてもほぼ把握している」と述べた。また、「欧州はロシアの侵略を恐れ、大きな脅威とみなしているが、われわれは8年間もロシアと戦っているからこそ分かる。大々的に報じられているロシアの軍事力は神話にすぎない」と言い切った。
進行中だとするクーデターについて同氏は、ウクライナでの敗戦はロシア指導者の排除と国の分裂に直結すると主張。「いずれロシア連邦の指導部が変わるが、その過程はすでに始まり、進行中だ」と明言。それはクーデターを意味し、「その方向に進んでいて、もう誰にも止められない」とした。
さらに、近くがんの手術を受けるとの情報も漏れ伝わるプーチン氏の健康問題についてブダノフ氏は、「心理状態や健康状態は非常に悪く、病状は重い」との情報を明かした。
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