2022-02-18

知らないと乗り遅れる!?「メタバース」の関連用語特集

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注目ポイント

Facebookが正式にMetaへの改名を発表し、テクノロジーを駆使し仮想世界と現実世界を統合することを公言したことで、メタバースの概念と議論は再びメディアに登場するようになった。メタバース関連のトレンドキーワードを一緒にマスターして、この仮想世界の波に乗り遅れないようにしよう。

 

「メタバース」とは具体的に何なのか?メタバースは仮定された宇宙とも呼ばれ、将来の永続的かつ分散されたオンライン上の3次元仮想空間のことを表す。この仮想環境では、VRゴーグルや、ARメガネ、携帯電話、パソコン、ゲーム機などを通じて人工的に統合された“現実の仮想世界”にアクセスすることが出来る。関連技術は、今でこそパソコンゲーム、アート、ビジネス、教育、小売り、不動産などの分野で活用されているが、これまでは技術・コスト面の問題から普及が進まなかった。テクノロジーが成熟した上に、2020年の新型コロナウイルスの流行によりバーチャルイベントプラットフォームの需要が高まった今、メタバースの無限の可能性がテクノロジー産業の次世代の焦点となるだろう。


メタバースの語源と社会へ及ぼす影響


そもそも「メタバース」という言葉は、1992年のニール・スティーヴンスンのSF小説『スノウ・クラッシュ』で初めて使われ、これは仮想都市の中で人々が自分で作ったアバターを通して仮想世界で交流することが出来るという内容である。その他にも『マトリックス』、『レディ・プレイヤー1』などの多くの映画や小説、SF要素を備えたゲームでもこうした仮想世界を題材にしたものが多くある。


科学技術の進歩に伴い、このようなSFのストーリーは徐々に実現されはじめ、物理的な世界とバーチャルな世界が様々な場面で融合されつつある。2003年から、仮想空間オンラインゲーム「セカンドライフ」では住民が土地を購入し、教育、キャリア、家族、独自の通貨システムを発展させることが出来る並行会社として発展してきた。


メタバースは仮想空間やサービスを通じて、時間や空間の制約を超越し、生活の利便性を高めながら、新しい金融活動やワークスタイルさえも生み出すことができる。しかし、メタバースの本質が現在のネット世界の延長線上にあるとすれば、いまネット上にある無数の未解決課題についても考えざるをえないということである。ハッキング、フィッシング、ハラスメント、個人情報、ヘイトスピーチ、ユーザーの依存症など、メタバースは危険が存在している場所でもある。


 

simulation(シミュレーション) 模擬演習


動詞のsimulate(シミュレート)は「模擬演習、模倣する、偽装する」という意味合いを持ち、本物を再現しようとしたり、コンピューター計算で本物と比較したりすることだ。メタバースにおける名詞のsimulation(シミュレーション)とは、様々なVR装置と高度なコンピューターアルゴリズムを用いて、現実と仮想の世界を一体化させ、本物に近い疑似状況を創り出すことを指す。新人ドライバーのために、様々な道をコンピューターシミュレーションで練習することが出来るわけだ。


しかし、現在の技術では結局のところコンピューターの計算には限界がある。理論上では、嗅覚、触覚、聴覚、視覚をカテゴライズして再現することが出来るが、バーチャルな体験がリアルな体験にとって代わるかどうかは、未だ社会で多くの見方がある。

Even though you can simulate the experience, like smelling a flower, the simulation will not be the same.

たとえ、花の香りを嗅ぐという疑似体験が出来たとしても、それは現実世界で花の香りを嗅いだというのと同じことにはならない。

The computer simulates different road conditions for new drivers to practice on.

コンピューターがさまざまな道路状況をシミュレートし、新人ドライバーの練習に役立てることができる。

 


 

Virtual reality(バーチャルリアリティー=VR)仮想現実


形容詞としてのVirtualは「コンピューターで構築された」システム、環境、構造などの「仮想」を意味し、realityは「事実、現実、実態」を意味する。この二つを組み合わせることで、現実世界と似ているようでいて全く違うテクノロジーによる疑似体験ができるのだ。現在、既にゲーム、教育場面、軍事演習、ビジネス商談など様々な分野で運用が開始されている。

Millions of people are spending hours a day in virtual social spaces like Roblox and Fortnite, and virtual reality allows the experience to be even more authentic.

実に数百万人もの人たちが、RobloxやFortnite(ゲーム)のような仮想社会空間で1日に何時間も費やしている。仮想現実はその体験をよりリアルなものにするのだ。
 


 

Augmented reality (オーグメンテッドリアリティー=AR) 拡張現実


augmentは「増大」「増加」「拡張」という動詞で、ここではrealityを修復する形容詞に変化し、複合名詞として結合している。先述の仮想現実の概念と組み合わせ、現実の環境と共存するように仮想環境が設計されているのをAR(拡張現実)という。


カメラの位置や角度の計算、画像解析技術により画面上の仮想世界と現実世界のシーンを統合することが出来る。モバイルゲーム「ポケモン GO」のような一般的なアプリケーションでは、仮想のランドマークと現実のランドマークを組み合わせ、GPSによる地図ナビゲーションで、オンラインのランドマーク情報をリアルタイムで表示している。

Whether in virtual reality (VR), augmented reality (AR), or simply on a screen, the metaverse allows a greater overlap of our digital and physical lives in wealth, socialization, productivity, shopping, and entertainment.

たとえ仮想現実(VR)だろうが、拡張現実(AR)だろうが、パソコンのモニター上だけであろうが、メタバースは我々の生活に数と質、富、社会とのつながり、生産力や買い物、娯楽など多方面でデジタルと現実の生活をより近いものにすることができるのだ。


 

Z世代


ジェネレーションとは、1990年代後半から2010年代前半に生まれた人々を指す欧米の言葉で、ジェネレーションX(1965~1980年生まれ)やジェネレーションY(1981~1996年生まれ)と比べて、幼い頃からバーチャルとリアルが融合した世界で生きてきた初めてのネイティブ世代である。テクノロジーの発展によって形成されたコミュニケーションや価値観は、この世代のアイデンティティにも大きな影響を及ぼしている。彼らが社会に出ると、ネット社会が出現する以前の社会構造との矛盾が多く発生してしまう。2012年以降に生まれた世代は、ジェネレーション・アルファとも呼ばれている。

For Generation Z, they’re growing up with the expectation that a large part of their future will exist in the metaverse.

ジェネレーションZにとって、彼らの今後の発展の大部分は、メタバース次第といえるのだ。

 


 

第5世代移動通信システム


台湾、日本では5Gネットワークとも呼ばれ、主な性能は速いデータ処理速度、待ち時間の短縮、省エネ、コスト削減、システム容量の増加、大規模なデバイス接続である。5Gネットワークは、前世代の4Gネットワークの約100倍のデータ転送速度を持ち、応答速度が速く、ハードウェア接続の幅が広いのが特徴である。携帯も無線も時間や空間に左右されることはないのだ。

 

A defining capability of 5G is that it is designed for forwarding compatibility—the ability to flexibly support future services that are unknown today.
5Gの大きな特徴は、潜在的な互換性、つまり今はまだ知られていない将来のサービスにも柔軟に対応出来るように設計されていることだ。


 

サイバーセキュリティ


デジタル化された情報の改ざんや漏洩を防ぐ手段のこと。サイバーという接頭語は、サイバー犯罪やいじめなど、「コンピューター計算や、インターネットに関連する」全てのものを指す。また、セキュリティを最後に置くことで、個人情報保護、情報確認、データ盗難など物理的なものから、デジタル、ネットワーク関連のものまで、あらゆるもののセキュリティ問題を意味する。

If the metaverse is essentially an extension of the internet we currently have, cybersecurity concerns such as the rise of AI-enabled misinformation will need to be discussed.

もし、メタバースの本質が現在の我々のネット世界の延長線上にあるとすれば、人工知能による誤報の拡散など、サイバーセキュリティの問題についても議論する必要があるのではないか。

 


 

キャットフィッシュ(ナマズ)ネット上のなりすまし=偽ID


この用語は、2010年に公開されたID詐欺のドキュメンタリー映画に由来し、現在では「インターネット上で身分を偽って行われる詐欺行為」全てに適用されている。


気になる映画のストーリーとは…かつて漁師がアラスカから中国へ鱈(タラ)を輸送した際、長旅のせいで鮮度が落ちてしまうことが多かった。そこで漁師は天敵であるナマズを水槽に加え、鱈が身を守るために機敏に動けるようにしたという話だ。あなたの生活の中にあるサイバー詐欺は、あなたに危機感を持たせ、思考を張り巡らせ、パニックにさせ、同時に活きいきとさせるものでもある。


キャットフィッシュは直接動詞としても使えるし、動名詞のキャットフィッシングとしても使うことが出来る。社会がオンライン交流に依存するようになると、こういったなりすまし犯罪はより広範囲に広がるものの、多くの国では未だにそれを防止・処罰するシステムが整っていないため、オンライン詐欺の拡大を助長している。

It turned out that the perfect girl I met online was just a catfish of a fat old man.

事実、ネット上で出会った美女が実際には太った老人だったなんてこともあるのだ。

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原文責任編集者:溫偉軒
原文校閲者:翁世航
翻訳者:黄群儒
校閱者:TNLJ編集部