2022-05-13 経済

台湾のデジタルフォント会社Arphic Technology が業務提携していた日本のフォント会社モリサワ傘下に

© モリサワ公式サイト press release

注目ポイント

株式会社モリサワ(以下モリサワ)は、Arphic Technologyと2011年11月に業務提携を結んで以来、今日まで良好な関係を維持している。2013年8月、モリサワは資本提携によりArphic Technologyの株式16%を取得しており、今回さらに全株式の取得に踏み切ることとなった。Arphic Technologyは、モリサワグループ参入後もこれまで提供してきたフォントサービスを引き続き継続している。

 

4月21日、株式会社モリサワはArphic Technology の株式取得を完了し、Arphic Technologyがモリサワの子会社となることが合意されたと発表した。

モリサワは100年の歴史を持つ日本企業だ。早くからフォントグラフィックの技術を考案し、「文字を通じて社会に貢献する」という企業方針を掲げてきた。日本語だけでなく、多言語のフォントを提供し、第三者機関と協力して読みやすさと利用しやすさに関する比較調査報告書を作成している。

近年、多くのサービスがデジタル化され、デバイスとアプリケーションの両方でフォントの需要が大きくなっている。そして同時に、グローバル化、ダイバーシティの観点からも、多言語書体へのニーズが世界的に高まっている。このような背景のもと、両社はさらに関係を深め、中国語のフォント開発の発展効果を期待し、この合意に至った。

Arphic Technology は1990年の設立以来、400種類以上の中国語繁体字フォントと300種類以上の中国語簡体字フォントを開発してきた。また、英語、ヨーロッパ各国の言語、日本語、韓国語などの書体デザインにも豊富な経験を持つ。企業および個人向けにカスタマイズされ、様々なソリューションを提供している。

モリサワグループは、Arphic Technologyを傘下に加えることで、日本語と中国語をコア言語とする多言語書体のニーズをワンストップで提供することができるようになった。

モリサワの森澤明彦社長は「日本語と中国語は『漢字』という共通項があるため、フォント開発においても親和性が高く、相乗効果が得られやすい。早期にグループ内で結果が出ることを期待している」と述べた。

Arphic Technologyの代表である楊淑慧氏は「Arphic Technologyとモリサワは10年以上の付き合いがあり、お互いに深く理解し合っている。両社とも中国語と日本語の開発を得意としている。今回の提携において両社の強みを生かし、革新的かつ品質・量においても素晴らしいフォントを創り出すことが出来るだろう。今後も共同でフォントを発展させ、文字を通じて社会に貢献するという理念を実践していきたい」と話している。

これまで提供してきた書体サービスは、Arphic Technologyがモリサワグループに加わった後も継続して行われる。

 


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