注目ポイント
インド洋の島国スリランカが史上最悪の経済危機に直面し、政情不安が拡大している。長年にわたり中国依存を続けた結果、「債務の罠」にはまったラジャパクサ政権に対する国民の不満が爆発。同国最大の都市コロンボでは今週、大規模な暴動が勃発した。首相は辞任したが抗議デモは収まらず、政府は治安部隊に対して暴徒を見つけ次第、銃撃する命令を出した。
また、兄マヒンダ政権下ではコロンボ観光の目玉の一つ「ロータス・タワー」や南部ハンバントタの国際空港、高速道路といった巨額のインフラプロジェクトをめぐる汚職疑惑が浮上。ロイター通信は18年、これらの資金は中国などからの融資で行われたことで国家債務が急増し、完済には400年もかかるという「債務の罠」に陥ったと報じた。
米ブルームバーグによると、スリランカ政府は支援を求めてインドにも接触しているというが、暴徒化した反政府デモ隊がコロンボから全国へと拡大することを恐れている。
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