台湾の格安航空会社(LCC)のタイガーエア台湾は10日、台湾の航空業界で初となるNFT(非代替性トークン)の販売を開始した。
同社の公式ホームページによると、15点の「超限定NFT」は、15万台湾ドル(約65万5千円)を開始価格に10日午前10時(日本時間午前9時)から12日正午(同午前11時)までオークション形式で販売され、最高額入札者が落札できるという。
NFTのアートワークには台湾の新進気鋭デジタルアーティストで、台湾カルチャーをベースにSF・サイバーパンク的な世界を描くJun氏を起用。タイガーエア台湾の就航先等をモチーフに空の旅の楽しさを表現し、同社が保有するエアバスにちなみ、エアバス社のふるさとであるフランスをモチーフにした記念バージョンも用意されている。
タイガーエア台湾は今年4月、台湾の航空会社で初めてエアバスA320neo型の初号機を受領し、今後も導入を予定しているが、NFTの購入者は、フランスのエアバス本社に赴き同機の納入に立ち会える権利を獲得できるほか、空席があればタイガーエア台湾が運航する全路線で18カ月間乗り放題となる特典も与えられる。
今回のNFTプロジェクトが発表されると若い世代で大きな話題となり、同社のFacebookページにはメッセージが殺到していると公式ホームページは伝えている。
最近は航空会社各社がNFTの導入が進められているが、台湾の航空業界で初となる試み、最終的な落札価格がどれほどになるかが注目される。