2022-02-18 調査データ

スキンケア商品の使用状況と購買行動に関する調査報告

注目ポイント

本レポートでは、スキンケア商品の性別による使用状況、使用頻度、年齢別消費行動についてアンケート調査を行い、日本国民のスキンケア商品の使用状況と購買行動について考察した結果である。

 

5.スキンケア商品は計画的或いは衝動的に購買されるのだろうか。

スキンケア商品の購買行動において、男女でどのような違いがみられるのであろうか。ここでは、セールスキャンペーンでのスキンケア商品購入を、「衝動買い」、「ある程度計画的に購入」、「計画的に購入」に分けて、オンラインアンケート(2022 年1月4日~1月7日)を行い、以下に調査結果をまとめた。

2022年に行われた「セールスキャンペーンでのスキンケア商品の購入について」のアンケート調査結果によると、セールスキャンペーンの期間中にスキンケア製品を購入した人に対し、その購買行動を尋ねたところ、「計画購入」が37%、「衝動買い」が31%、その中間の「ある程度、計画的に購入」が33%とほぼ均等に分かれる結果となった。性別でみると、女性では、ブランドや価格について検討を重ね、購入商品を決定した後にキャンペーン中に商品を購入する「計画購入」が42%と一番多かったのに対して、男性は「計画購入」が28%と一番少ない結果となった。男性と女性では購入した商品が異なり、商品単価も女性が購入するスキンケア製品の方が高額であるため、女性の方がより購入する商品を吟味していたと考えられる。年代別にみると、18-29歳の年代では「計画購入」が14%と他の年代と比較して非常に少なく、「衝動買い」が43%と多い傾向にあった。一方、40歳代では半数以上の人が計画的に購入しており、全年代の中で、最もブランドや価格等について検討の上、購入する傾向にあった。

男性に比べて、女性は使用するスキンケア商品も種類が豊富なため、購買に際して慎重な行動をとる傾向にある。年齢別では、若い世代ほど衝動買いをしやすい傾向にある。このことから、消費者ターゲットを若年層と中高年層で分けることにより、それぞれに見合ったプロモーションを行うことで、購買率の向上を目指すことができるかもしれない。

 

6.まとめ

スキンケア商品は、洗顔用品、ハンドクリーム、ローションなど日常的なケア商品の使用が多く見られた。男性のスキンケア商品使用は洗顔用品以外、あまり使用されていない。四季の環境変化に伴い、冬季はクリーム系、夏季はUVケア商品の使用が増えている。スキンケア商品の購入については、特にキャンペーンセールで購入れるわけではなく、日常的に購入されているようだ。購買行動については、女性は男性より計画的にスキンケア商品を購入する傾向があり、若年層は中高年層より衝動買いの傾向にあることが分かった。

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