2022-02-18 調査データ

スキンケア商品の使用状況と購買行動に関する調査報告

注目ポイント

本レポートでは、スキンケア商品の性別による使用状況、使用頻度、年齢別消費行動についてアンケート調査を行い、日本国民のスキンケア商品の使用状況と購買行動について考察した結果である。

「スキンケア商品の使用状況について」2021年7月と2022年1月に行われたアンケート調査結果を比較すると、洗顔用品やローションの使用率に大きな変化は見られなかったが、ハンドクリームの利用率は7ポイント増加していた(男性4ポイント、女性10ポイントの増加)。これはコロナ予防の消毒液による手荒れや、太平洋側の地域で空気が乾燥する冬の肌対策など、季節要因が大きく影響しているものと思われる。また、UVケア/UVスプレーの使用では、冬季紫外線の減少のため5.9ポイント減少していた。

 

3.過去3か月間でスキンケア商品の使用に変化がみられるのだろうか。

3か月前と比べ、スキンケア商品の使用頻度はどう変化するのであろうか。ここでは、過去3個月前と現在のスキンケア商品の使用頻度について、オンラインアンケート(2022 年1月4日~1月7日)の調査結果を報告する。

2022年に行われた「過去3か月前と現在のスキンケア商品の使用頻度について」のアンケート調査結果によると、冬の乾燥シーズンを迎え、UVケア商品を除く全てのスキンケア商品の使用頻度が3か月前と比較して増加している。9割以上の人が3か月前と比較して利用頻度は変わらないと回答しているように、洗顔用品は季節を問わず利用されている商品だが、本格的な冬の到来を迎え、特にクリーム系のスキンケア商品の利用頻度が増加している。アイクリームやハンドクリームなどは、3か月前よりも利用頻度が増加している人が約2割にのぼる。

 

4.スキンケア商品はどのキャンペーンセールを利用して購入されるのだろうか。

日本国民は、どのセールスキャンペーンを利用してスキンケア商品を購入するのであろうか。ここでは、セールスキャンペーンのスキンケア商品の購入について、オンラインアンケート(2022 年1月4日~1月7日)の調査結果を報告する。

2022年に行われた「セールスキャンペーンでのスキンケア商品の購入について」のアンケート調査結果によると、米国や中国では、11月に「ブラックフライデー」や「独身の日」といった大規模なショッピングフェスティバルが開催され、その期間に大規模な売上が計上されたといったニュースを耳にするが、日本ではこの時期のECセールスイベントの規模は相対的に小さく、実際にキャンペーン期間になんらかのスキンケア商品を購入した人は全体の1割強に過ぎない。秋から年末にかけてのセールスイベントで最も反応の高いイベントは「ブラックフライデーセール」となっており、年代別では20歳~30歳代のうちの約1割が、このセールスキャンペーンを利用してスキンケア商品を購入しており、他の年代よりも購入率がやや高い。「ブラックフライデーセール」は感謝祭を由来とするアメリカ発祥の大型割引セールで、最近では感謝祭を祝わないアジア諸国でも「ブラックフライデーセール」が浸透してきている。日本でも若者を中心に浸透率が高く、イオン、イトーヨーカドー、コストコなどの実店舗やオンラインショップで開催している。

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