2022-02-07 ライフ

Netflixやdisney+だけじゃない⁉‐想像を超えるサービスが楽しめる6つの動画配信サービス

注目ポイント

今回は、それぞれ特色を持った6つの動画配信サービスを紹介する。年々競争が激しくなるこの業界では、ユーザーに多様な選択肢を提供している。過去のこの一連のコラムでは、Netflix、Disney+、Hbo Maxなどの大手動画配信サービスについて、様々な角度から紹介してきた。大手各社もさることながら、会社の大小に関わらず各ジャンルの会社が、動画配信サービス市場に力を入れ始めた今、視聴者にはさらに多くの選択肢が広がった。そんな中で、6つのおススメ動画配信サービスの特徴などを分析してみる。


既存の映画以外に、独自の「Shudder Original」作品も毎週配信している。オリジナルというものの、配信形態はNetflixよりもオープンで、一定期間Shudderで配信した後にはiTunes上やDVDでの発売もしており、非会員でも視聴することが可能なのだ。過去には大規模な映画を撮影し、映画館で放映されたケースもある。


【Curzon Home Cinema】

イギリスに住んだことのある映画ファンは、Curzonになじみがあるかもしれない。Curzon傘下の映画制作会社curzon Artificial Eyeは、毎年イギリス、アイルランドでの映画祭で何本もの作品がノミネートされているのだ。この会社の系列の映画館は、毎年ロンドンなど大都市の映画ファンに、たくさんの良質な映画を提供している。


Curzonは2010年にCurzon On Demandを設立し、その後デジタルビデオ配信も手掛けるようになったことで、2013年にCurzon Home Cinemaに改名した。


ユーザーは年間300ポンドの年会費で、毎週Curzonの映画館で5枚のチケットと引き換えることができ、Curzon Home Cinemaで5作品を視聴することも出来る。Curzon Home Cinemaは、非会員に対しても映画の単独販売を行っていて、これを購入し視聴することも出来る。


早くからデジタルビデオ配信サービスを確立していたことから、2020年の新型コロナ禍でで、イギリスの映画館の臨時休業の状況下でも、幸いなことにCurzon Home Cinemaの収益で部分的な運営維持ができ、同時にユーザーもこのサービスによって新作映画を楽しむことが出来た。


【Chili】

2014年にワーナーブラザーズ、ディズニー、20世紀フォックス等のハリウッドスタジオが共同出資して設立したデジタルプラットフォームであるChiliは、イタリアでデビューし、現在ではイギリス、ドイツ、ポーランド、オーストリア等でも展開している。


Chiliは現在、iTunes同様に見たいコンテンツを単体で購入することが出来るため、これらの国ではiTunesの最大の競合相手と言えるだろう。その証拠に2014年のChili設立時、イタリアでは、iTunesが市場の80%以上のユーザーを独占していたのが、現在ではそのユーザーをChiliと半々で分け合っている状況だ。

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