2022-04-29

1000行のプログラミングコードは“100倍”に及ばない? 為替初心者にありがちな「NFT神話」とはいったい

© 截圖自Crypto.com

注目ポイント

わずか半年で、NFT(Non-Fungible Token)市場は無数の変化と驚きをもたらしたが、主要メディアはこの件に関して、台湾ほど関心を持っていないだろう。師園鹽酥雞がNFTでの取り引きを開始し、数日で100倍以上の利益になった。 そして、この現象は、まだNFTをよく知らない人たちに、多くの神話を生んでしまったのである。

だがこれは間違いで、NFT市場の一コマ作品のほとんどは大した値がつかない。ビープルの作品も常に100万円で売れるわけではないし、新しい作品でも最近は売れていないものもある。 結果だけを見れば、最近最も人気があるのは「不細工に見える」アバターシリーズである。
 

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現在最新のCyrptoPunkは、一番安価なものでも80Ether(約37.3万米ドル)だ。

 

例えば、余文樂が最近クリスティーズで1億2000万台湾ドルで落札したCryptoPunkや、欧米のスターやスポーツ選手が多数所有するBored Ape Yacht Club(現在販売中の最も安い「フロア価格」は約630万台湾ドル)などだ。これらの作品の特徴は、顔、耳、鼻、口、コスチュームタトゥーの異なるパーツをランダムに組み合わせることで、それぞれのイメージがユニークで希少なものとなっている。

このコンセプトは、オリジナル作品を100枚に「造幣」するという従来のアートワークの手法よりも誇大なものだ。なぜなら、1枚しかなく、気に入ったらその人から買わなければならないからだ。

ここまで読み、コンピューターが描いたものではないのか?と言われるかもしれない。 私は手作業で描いたのに、どうして価値が下がるんだ? と。だが今のNFTの市場はそういうものなのだ。

NFTを買う人は、「良さそうだから」ではなく、「上がりそうだから」という人がほとんど。話題のNFTの相場が仮に、現実の美しさの外にあるのは、ブロックチェーン全体と似ていると思うが、やはり人々は実際の価値ではなく「上がることへの期待」でお金をつぎ込んでいるのだろう。

つまりNFTを買う人は、もちろんアーティストを応援するとか、美しいと思うから買うのだが、本当に儲かっている人は、みんなが手に取るような企画を買って、punk、chimp、doge、clubなどのキーワードが需要あるところに群がり、高くても売り切れになるし、その上 数か月経った今でも、上がり続けているのだ。

国連と連携できるほど成熟したブロックチェーンもあるのに、そのコインが柴犬のコインほど上がらないのは、まあ柴犬という名前だからということなのだろう。

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もちろんほとんどの人にとって、前述のNFTは、手を出しづらいほど高い(買った人が1枚50ドルくらいで持っていたのが、5000ドル近くするのだから)。 ただ、流行によって儲けたいだけなら、別のチェーン店で似たような模造品の注文を買うという、ポピュラーで実用的な遊び方がある。

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