注目ポイント
今年の旧正月明けから本格稼働を開始し、今台湾で話題のレストランバス。いち早く体験乗車した台湾在住の日本人ママの体験レポートをお届けします。
台北で初めて導入され、ママ友の間でも話題のレストランバスを、ワクワクどきどきしながら体験してきました。
仲良しママ友4人で待ち合わせてバス乗り場に集合すると、目の前には大きな窓が印象的な二階建てバスがお待ちかね。午後5時15分の乗車開始は、まずは万全のコロナ対策から。ワクチン接種を証明する健保カードと携帯にデータ化したイエローカードを提示したあとは、実名制度QRコードを取り込み、検温してからバスに乗り込みます。
バスの発車は陽が落ちる前の5時30分。3名のクルーが笑顔で出迎えてくれて、座席までエスコートしてくれます。接客マナーも素晴らしく、ツアーへの期待が高まります。車内での注意事項のアナウンスが流れ終わると、バスが静かに動き始めます。『レストランバス』自慢の2階席は、高い視野からいつもと違う斬新な眺望が楽しめ、「私達が住む街はこんなに綺麗だったんだ!」といった驚きの声もあちこちから上がっていました。


松勇路を右折しVERAVITAデパートが右手に見える頃になると、有料カクテルのサービスが始まり、前菜のサラダへと続きます。カクテルは台北の若者に人気のバー「WAT」のメニューから、ピーチかプラムをチョイス。久しぶりに会った仲間4人でまずは乾杯。気分もノリノリ、話も弾みます。室内のテーブルには、カップが滑りにくいアクリル製のカップホルダーが特別に設置され、専属のシェフとウェイトレスが食事を運んでくれるなど、乗客に対するきめ細かなサービスが行き届いています。


さらに進んで、左手にそびえるデザイナーズ億ション「陶朱隠園」を横目に松仁路を走るとパンとスープが運ばれます。柔らかいパンとマッシュルームスープは30年来変わらぬリージェントホテル「Robinson」の一品。そして夕陽が落ちる頃、台北市政府の後方に一旦停車し「TAIPEI101」を前方に仰ぐと、メインディッシュの赤ワイン煮和牛が登場。ほっぺが落ちるとはこのことか...と思うほどの柔らかさ。
前方のTAIPEI101には、ウクライナの国旗がライトアップされ、タワー中央には「平和を祈る」を表す「為和平祈願」の文字が浮かぶ。台湾の人々からウクライナへの義援金も一億元を超えており、あらためて台湾人のあたたかさが沁みてくる。そんな思いに浸っていると、デザートのレモンチーズケーキがテーブルに。コーヒーかジャスミン茶を選んでディナーのフィニッシュ。
