今年も台湾パイナップルの季節になりました。
昨年から日本のスーパーマーケットでも頻繁に見かけるようになった台湾のパイナップル。酸味が少なく甘味が強く、芯まで美味しく食べられることが特徴です。日本では主に金鑚パインやミルクパインなどが食べられるようです。今回は、台湾を代表するフルーツ「パイナップルと台湾」のあれこれ豆知識について紹介します。

芯まで食べられるので、写真のような切り方でもOKですね。
①パイナップルは、おめでたいモチーフである
パイナップルは台湾語で「オンライ」と発音します。これは「福を招く」「良いことがたくさんやってくる」という意味をもつ「旺來」と発音が一緒のため、台湾で縁起の良いモチーフとされています。お正月などのめでたい時期は、パイナップルモチーフの飾りをたくさん見かけることができます。
台湾のお店の店先にぶら下がっている、赤い大きなパイナップル飾りを見たことがあるでしょうか。あの飾りも「たくさんお客さんやお金がやってきますように」という願いをこめて飾られているようです。

②パイナップルやパイナップルケーキを送ってはいけない職業って?
そんなめでたいモチーフのパイナップル。そのためパイナップルケーキもお祝いなどのお菓子として贈り物に使われることがあります。ですが、めでたい食べ物を送ってはいけない職業があることを知っていますか?
正解は「医療従事者」「新聞記者」さんなど。
「たくさんやってくる」という意味を持つ「旺來」ですが、病院には患者さんがたくさん運ばれてくるのは、好ましくない状態です。また新聞記者が忙しくなるのは、大きな事件が発生したとき。良くないことがたくさんやってくる、という意味合いになるそうです。プレゼントを選ぶ際にはご注意くださいね。

台湾パイナップルのシーズンはすでに始まっていますが、これから夏にかけてが本番!今年もおいしい台湾パイナップルを存分に楽しみましょう。
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