2022-05-26 政治・国際

Z世代の若者の視点から捉える、日本とアジア諸国における仕事文化の違いとは?

注目ポイント

大阪大学在学中からインドでの事業に携わり、卒業後も国際的なスタートアップ支援プログラムに参画するなど、早期からビジネススキルや国際感覚を積極的に磨いてきた武藤素輝さんは、グローバルなビジネス環境では「個性や表現力」が重要だと強調する。国際問題や多様性への感度が高いといわれるZ世代のリアルな意識を聞いた。

 

グローバルな環境で求められる、「個性と表現力」

Q:今後グローバルな環境で働きたいと思っている若者にとって、必要なことは何だと思いますか? 

あらゆる方面で自分はまだまだ未熟であり、経験も浅い人間ではあることは承知の上で、ありきたりな意見ではありますが「人としての魅力」、さらには、その「個性を適切に表現し伝える力」が根本的に重要なのではないかと感じています。

パフォーマンスの優劣も大切ですが、その前段階においてその人と働きたいと思われるか。また、自身が持つ個性をうまく表現し、異なるバックグラウンドを持つ人の懐にも入り込んでいける人間力があるか否か。自分にとっての今後の課題という意味でも、それがある人とない人とでは、掴めるものが全く変わってくるのではないかと感じています。

Q:最後に、ご自身も含め日本のZ世代の若者は、キャリアに対してどんな考えを持っているのでしょうか?

生まれた時からあらゆるものがコモディティ化した社会で育ってきたことから、一言でZ世代と言っても、自分自身も含め、それぞれ独自の価値軸でキャリアを捉えている人が多いように思います。

僕自身まだ先々の方向性が明確に定まっているわけではありませんが、できる限りバックグラウンドや、強みの異なる人と協働できる環境に身を置き続けたいと思っています。そんな人たちとのやり取り、時にぶつかり合いを通して、これまでの枠組みを日々アップデートし、より開かれた人間へと自分を磨き続けていきたいです。


武藤素輝(むとう もとき)

大阪大学法学部卒業。学生時代にHR系スタートアップにおけるインド事業の学生統括として、プラットフォームの拡大に従事。その後、事業開発支援を行う企業の創業期にジョインし、インターン生のPMとして参加学生1万人を超える大規模イベントを成功に導く。大学卒業後の一年間は、マツムラコンサルティング(有)に参画し、TechstarsとJETROによるスタートアップの海外展開支援を目的としたアクセラレーターを運営。2022年4月より、テクノロジーと金融財務戦略を軸に事業を展開する企業に入社し、法人向けDXソリューションの企画開発に従事。

 

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