注目ポイント
過去300年以上、台湾はオランダ、スペイン、清、日本の統治下にあった。 各時代に台湾にやってきた人々は、それぞれの土地に対する想像力を持ち、画材も本来の画風とは異なるため、台湾の姿を描く際には異なる色彩を残した。 各時代の台湾で使われていた「流行色」は何だったのか? 各時代の台湾のカラーパレットはどのようなものだろうか
参考画像:鄭成功の肖像、台湾の幸福な旅、鄭靖の肖像
清朝時代以前 - 画家の鮮やかな色彩
"清朝初期は受動的統治の時代 "と教科書にも定義されている。 清朝にとって台湾は辺境の地であったため、残されたイメージの多くは、彼らが「少数民族」、つまり今日の原住民族とみなしているものである。
オレンジ:#DA6731
オフィシャルハットレッド:#D63C32
トリビュートパープル:#B47BA4
その多くは清朝から派遣された画家が描いたもので、鮮やかな色彩を用いて華人社会の特色を強調した「范式彩票」や、清朝王室に献上するために漢人の目を意識して装飾やイメージを施した「黄公雕刻」などがそれにあたる。 いずれも史実とはやや齟齬(そご)があり、研究としては特に注意が必要なシリーズだが、その色使いは当時の漢民族が島をどう捉えていたかを表していると言える。

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参考画像:磐石集落図、皇室御用達図、岸里集落の地頭職磐敦斎の肖像画
【清朝末期】~飾り罫の鮮やかな配色
この時代に残された絵画の多くは、家族内の先祖の肖像画であり、インターネット上ではあまり見かけることはない。 しかし、古いものだからこそ、残された衣服や織物が多く、清朝時代の台湾人の配色に対する考えを垣間見ることができる。
レイクグリーン:#A2AD9D
タイガーフラッグ・イエロー:#F5C74D
サイロオレンジ:#E8A97E
清朝の台湾人は、カラフルな服、特にドレスを好んで着ていた。 また、彩度の高い対照的な色使いは、現存する多くの織物にも見られ、儀礼衣装のほか、「台湾民主国」の青地黄の虎の旗にもこの特徴が見られる。

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参考画像:青地に黄虎旗、オレンジシルクのラペル付き女性用シャツ、レイクグリーンのジャカードのラペル付き女性用シャツ
日本統治時代=近代の書道と三色刷り
日本の統治によって近代的な建築が行われるようになり、三色印刷の技術も台湾にもたらされた。 3原色を使った重ね刷りなので、大量に印刷でき、広告や絵葉書(ポストカード)に適している。
シープレートレッド:#B86C5Cを参照してください。
バナナグリーン:#314744
ウォールタイルイエロー:#EEBD78
台湾は亜熱帯の島で、温暖な日本とは全く違うので、日本人は台湾を「南」の色を多用した絵で表現していた。 例えば、「芭蕉」は広告や絵本によく登場するイメージだ。 背景の色も赤や黄色などの暖色系が多く、カラフルで歓迎されるコロニアルイメージを反映している。

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参考画像:高砂ビール、フォルモサウーロン茶の広告