注目ポイント
過去300年以上、台湾はオランダ、スペイン、清、日本の統治下にあった。 各時代に台湾にやってきた人々は、それぞれの土地に対する想像力を持ち、画材も本来の画風とは異なるため、台湾の姿を描く際には異なる色彩を残した。 各時代の台湾で使われていた「流行色」は何だったのか? 各時代の台湾のカラーパレットはどのようなものだろうか
記事:台湾アパレル雑誌
多くのソーシャルメディアが「2022年のトレンドカラー」「代表的な色」の予測を発表している。そこで、ここ数年の流行色を振り返ってみよう。300年間の各時代の台湾で使われていた「流行色」は何だったのか? 各時代の台湾で使われていた色とは?
オランダ・スペイン時代 = 銅版画と手描き彩色
17世紀、オランダやスペインがヨーロッパからはるか遠く「東インド」に植民地を拡大するためにやってきた。台湾も標的の一つであった。 おなじみの「サツマイモ」や「甘麦」を持ち込むとともに、台湾のイメージを描き、当時の人々がこの東洋の島をどう見ていたかを示している。
紙だけでなく、銅版に描かれたフォルモサの姿は、印刷されて国に伝えられるようになった。 17世紀のカラー画像は、現在の多版印刷とは異なり、印刷前に手作業で部分的に着色していた。
ココナッツグリーン:#42422C
ガウンブルー:#59717D
マソレッド:#BC4E33
17世紀の東インドでは、亜熱帯、熱帯の「ココナッツ」が描かれることが多かった。軍服や神仏の像も、西洋の宗教解釈で描かれ、背中に金色の神仏や天使や獣の像が描かれ、君主や指導者には青や緑のローブがよく使われるようになった。

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参考画像:「忠実な旅行者の手記によると、有名な海賊イークェンとコクシンガがかつて立っていた中国周辺の島々」ヴァン・デル・ア、ピーテル著。 Ma Zu; François Valentijn, Oud en Nieuw Oost- Indiën (Dordrecht: Joannes van Braam), 1726, Vol. 4, Part II, Book 3, p. 45.
【明鄭時代】=水墨画肖像画(凹型)
明が清に倒された後、「南方明」だけが残され、「清に明を取り戻す」ために奮闘したのである。 鄭成功や残された南明王族は、当時の中国の水墨画のシステムを持ち込んで、台湾を拠点に活動するようになった。
カウンティキンググリーン:#4B5F3C
ブルー:#02449A
道教の衣ブルー:#091F5B
中国の伝統的な絵画の多くは、西洋の細密なスタイルとは対照的に、無形の意味合いを重視している。 雰囲気のある山水画だけでなく、人物描写(肖像画)も貴重な資料で、その多くは当時台湾を支配していた鄭氏によって描かれたもの。 文人たちの優雅さを表現するために、より明るく抑制の効いた色が選ばれ、当時の程家がもたらした中国の学者や文人たちの美学を表現している。

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