ウクライナ侵攻が始まった時、ロシアからの原油や天然ガスに依存するドイツをはじめ多くの欧州諸国がこれほどまでに団結し、かつてないほどの大規模経済制裁を打ち出すことになるとは、多くの西側指導者らも予想していなかった。
だが、もしルペン候補が勝利し、フランスがNATOの統合軍事機構という指揮系統から抜けた場合、NATOの作戦に与える目先の影響は限られる可能性はあるが、欧州連合(EU)全体に政治的な衝撃が走るだろうと仏国際関係戦略研究所のジャンピエール・モルニー副所長はWSJ紙に語った。
モルニー氏はまた、「欧州は結束している必要があり、一枚岩であるためには、フランスはNATOの軍事指揮下にいなければならない」とし、「ドイツ、イタリア、ポーランドの立場から見れば、それは(NATO指揮系統から外れれば)政治的な大惨事だ」と警戒感を示した。運命の決選投票は10日後だ。
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