2022-01-07 経済

「ゼロコロナ」政策の香港でオミクロン株のクラスターが発生 7日から防疫強化措置

© Reuters / TPG Images

新型コロナウイルスのオミクロン株による感染が世界規模で広がる中、いまだ「ゼロコロナ」政策を標榜する中国に従い、香港では今週クラスター感染が発生した。このことから、再び防疫強化措置が7日施行。バーやパブからフィットネスジムや劇場、麻雀店まで、ほとんどの施設が閉鎖されたのだ。

 

レストランの営業は認められているものの、午後6時から翌午前5時まで店内での飲食は禁止となっている。また、大規模イベントやライブコンサートは中止され、香港ディズニーランドなどテーマパークも閉鎖された。この措置は今月20日まで14日間実施される。

 

さらに香港政府は米国、英国、オーストラリア、カナダ、フランス、フィリピン、パキスタン、インドの8か国からの全ての航空機乗り入れを8日から21日まで、2週間禁止すると発表した。

 

香港特別行政区の林鄭月娥(りんてい・げつか=キャリー・ラム)行政長官は5日の記者会見で、「まだ“第5波”が到達したわけではないが、われわれは市中感染連鎖という差し迫った状況にあることから、今回の厳格な措置に踏み切った」と述べた。

 

地元紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストによると、香港のショッピングセンター「フェスティバルウォーク」のレストランで5日、38人が集団感染するクラスターが発生。レストラン客の1人だった航空機乗組員が、オミクロン株に感染していたことが判明した。

 

香港政府によると、現在同市での新型コロナワクチン2回接種率は73・4%。人口740万人の同市で累計感染者は1万2708人、死者213人となっている。米CNNによると、これらの数字は世界的にみて同規模の都市と比較しても極端に低いという。例えば、人口880万人の大阪府は累計感染者約20万人で死者3064人。人口840万人のニューヨーク市に至っては、累計感染者380万人で死者は約6万人に上る。

 

今やほとんどの国がワクチン接種の普及に伴い、「ウィズコロナ」へと移行する中、「ゼロコロナ」政策の香港ではコロナ禍が始まって以来、厳しい水際対策が継続され、海外からの渡航者は2回のワクチン接種済であっても21日間の強制隔離に加え、さまざまな検査が義務付けられている。では、もし香港で陽性結果が出た場合どうなるのか。

CNNによると、無症状であっても隔離は最短で約1か月。短くとも10日の強制入院が必要で、その後の検査で2回連続陰性反応が示されるまでは、無期限で隔離措置が取られるという。また、2回連続で陰性になった後も隔離施設でさらに14日間過ごすことになる。

 

一方、香港政府は日本を含む約120か国を「グループA」のハイリスク国に指定。さらに、オミクロン株による感染拡大で、同グループの中でも米国や英国など15か国を特別措置が必要な国として、21日間の隔離に加え、最初の7日間は毎日のPCR検査を受けることを義務付けるなど、より厳格な対応を課している。

 

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