2022-04-07 流台湾

小池アミイゴさんと共に巡る台三線の旅『台湾客家スケッチブック』

© Photo Credit: Shutterstock / 達志影像



3週間の台湾客家の旅を追体験しながら、知らなかった台湾を教えてくれる、そんな書籍が誕生しました。『台湾客家スケッチブック』です。

出版:株式会社KADOKAWA
絵と文:小池アミイゴ
編:台湾客家スケッチブック編集部

台湾客家のことを、詳しくわかりやすい豊富な情報で書かれている書籍は、日本では初めてかもしれません。現在の「台湾客家」を一通り知ることが出来る構成になっています。それもそのはず、この本は「中華民國(台湾)客家委員會」監修のもと作られているのです。

2019年の晩夏。小池アミイゴさんが「台三線(日本の国道にあたる)」にある「台三線ロマンチック街道」と「客家の里」を巡った体験を絵とエッセイで楽しんだあと、写真とその街の解説のページへ。さらに各章の最後に用意されている「HAKKApedia」というページでは、更に深堀した台湾客家の知識を得ながら、台湾客家への理解を深めることができます。

台湾客家の人・食・暮らしなどを、小池アミイゴさんの美しく柔らかなタッチの絵と文を通して、その旅を追体験しているような目線で読むことができますよ。

祖父が桃園出身の台湾客家である、俳優の余貴美子さんの「私と客家」のページ。今回の旅の舞台である「台三線客家ロマンチック街道」の紹介も読み応えありです。

ところで、皆さんは台湾客家のことをどのくらい知っていましたか?

私は台湾の客家といえば「客家料理」「花布」「客家擂茶(れいちゃ)」など…観光を通じて知った、断片的な知識しかありませんでした。この本を通して知る、気づく、台湾客家の人の生活や土地、料理や食材の由来など。実は今まで、私自身もたくさんの客家の文化に触れていたことに、改めて気づくことが出来ました。


 

 

2018年。私が台湾旅行中に友人に案内してもらった、新竹にある老街「北埔(ベイブゥ)」。この本にも紹介されていました。当時は歴史ある観光地だなあ、とだけ思いながら歩いていましたが、この『台湾客家スケッチブック』を読むことで、当時知らずに体験していたものの歴史や背景を知り、またその時の旅行を思い出しました。とても美味しかった思い出の残る、写真の鶏肉料理の名前が「白斬雞(バイジャンジー)」だということがわかり嬉しい限りです。

小池アミイゴさんの絵と文を通じて、皆さんも台湾客家の旅の追体験をしてみませんか?観光の時に見てきた「台湾」から、新たな発見があること、間違いなしです。ぜひ手にとってみてくださいね。


 

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